慣れる落とし穴

2023年05月04日

こんにちは♪

講師の愛美勝仁です。

GWの後半です。皆さんいかがお過ごしですか?

先週の練習より、もうひとつブログを書かせていただきます。

今日は「慣(な)れる」ことについて

はい。太鼓だけに限らず、何かを初めて最初のうちは、緊張したりかたくなったりすることがあると思います。

それがだんだん時間がたつにつれ慣れていきますね。

慣れることで気持ちに余裕がうまれたり、

技術が向上したり

悪い例では、サボることを覚えたり(^_^.)

何においても慣れることがあります。


初めて包丁を持ったとき

指を切らないか心配しながら包丁を持ちます。

ゆっくり丁寧に包丁を扱います。

包丁を使う回数が増えると

ぎこちなさが消えていきキレイに切れるようになります。

さらに回数をこなすと、スピードが速くなり

キレイにスピーディに包丁を使えるようになります。

包丁を使うことに慣れてくる。

しかし、ちょっとした油断で指を切ることも(¯―¯٥)

包丁を使い始めた時は、指を内側に丸めて、指を切らないように慎重でした。

慣れてくることで、どこか雑になる気持ちがあり、うっかり指を切っちゃいます。

これは皆さんも経験があるのでは?


同じく、太鼓をたたくにも

初めは譜面を覚えることに必死。

リズムを間違えないように慎重にたたきます。

右手と左手、どっちの手でたたくのかも

一つ一つ丁寧に覚えていきます。

それが回数を重ねて出来るようになると

頭で譜面を追いかけなくても

腕が勝手に動くようになる。

さらに回数をこなすことで

何も考えずとも、地打ちが鳴り出したら、その曲をたたくことが出来るようになります。

その曲を何度も本番で演奏してくると

もう完全に「慣れた」状態になります。


慣れることは良いことです。

先程も申し上げましたように

慣れとは成長したことであり

気持ちに余裕ができ、技術が向上した証です。


しかし、何年も本番でやっている曲に

慣れからくる落とし穴があります。

先週のとんとこの一日練習でもそれが見受けられました。

午前から一日かけて練習しているので、集中力が途切れがちになるのは、仕方ありません。

でも、そこを見過ごすと、それが定着してしまう怖さがあります。

だから、原点回帰。

初めてやりだした頃の基本に立ち返る。





春菜にお手本を見せてもらいました。

本来のあるべき姿。

みんなが練習しながら自然と曖昧になっていった演奏、

そこを本来のあるべき姿に戻す。





春菜と向かいあって

同じようにたたく。

見本を見ながらたたく。











自然とガラパゴス化していた演奏を

向かいあって、たたくことで戻す。

こうやって向かい合って練習するのもいいですね。

見合うことで刺激になる。

相乗効果が生まれる。



慣れることは良いことです。

しかし、慣れによる風化は、一度どこか気づいたときに修正が必要です。

慣れることで本来の表現と違ってきたら

そこにメスを入れていく。

長時間練習をやったことで、またこの日、春菜がいてくれたことで、いい練習が出来ました。


高く飛ぶためには

一度低くしゃがむ。

なんて言われますね。

さらなる飛躍のためには、慣れることの落とし穴を知る。

これは必須なのかもしれませんね。

一日練習、内容の濃い、いい練習になりました。


(愛美勝仁)


Posted by mogura940 at 12:00 Comments( 0 )